木乃実神社
鳥取市湖山町(こやまちょう)東五丁目にある木乃実神社は、二十世紀梨の原木が御神体としてお祀りしてある全国でも珍しい神社です。
 この神社の沿革は、昭和15年に鳥取県果物同業組合が県内の梨生産者より浄財を募って計画し、昭和16年6月25日に当時の鳥取県農業試験場津ノ井園芸試験地内に造営されたものです。
 以来、毎年この日を例祭日として果実の豊穰祈願祭が行われ、さらに昭和59年11月からは秋の収穫感謝祭が加わり、年2回の例祭が定着、今日に至っています。
 現在の地に遷座されたのは昭和48年のことで、鳥取県果実会館の建設に際し、木乃実神社造営奉賛会が組織され、当地に新築・移転されたものです。同時に宗教法人「木乃実神社」が設立され、現在はJA全農とっとりが管理しています。


老朽化が著しい鳥居は平成7年に改装された
二十世紀梨を基盤として発展した鳥取県の果樹産業は、本県を代表する基幹産業にまで成長しましたが、木乃実神社はこれからも幾多の困難を克服し、心血を注いだ先人の苦労に感謝し、豊かな実りを祈願する生産者の心のよりどころとして守られていくことでしょう。
 ある年、祭礼に酒をだすことをやめた年がありますが、その年の梨は大不作となりました。そのため、翌年からは以前と同じようにお酒を振る舞うようにしたら豊作に恵まれたということがあります。
 ちなみに、果物が「神」になったのは、「二十世紀梨」と「桃」、「橘」の三つです。

春の例祭の準備風景

秋の収穫感謝祭




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